1982-12-21 第97回国会 参議院 予算委員会 第2号
○参考人(永田武君) お答え申し上げます。 昭和三十二年に現在の昭和基地を建設いたしましてちょうどことしが二十五周年目に当たります。その間三年間中断いたしましたが、年々着実に研究の面もそれから昭和基地も進展いたしまして、ただいまでは昭和基地とみずほ基地の二カ所でございまして、目下三十四名の日本の隊員が越冬いたしております。 これまでの二十五年間におきまして、東経二十五度から四十五度、およそ経度で
○参考人(永田武君) お答え申し上げます。 昭和三十二年に現在の昭和基地を建設いたしましてちょうどことしが二十五周年目に当たります。その間三年間中断いたしましたが、年々着実に研究の面もそれから昭和基地も進展いたしまして、ただいまでは昭和基地とみずほ基地の二カ所でございまして、目下三十四名の日本の隊員が越冬いたしております。 これまでの二十五年間におきまして、東経二十五度から四十五度、およそ経度で
○参考人(永田武君) お答えいたします。 先ほど申し上げましたように、もしも地下からマグマが上がってまいりますと、これは大変なことになりますので、主として地震計の観測網を敷きまして、そうして地下からマグマが地面を破壊しながら上昇してくるかどうかという状態を観察しているわけでございますが、ただいまのところではそういう兆候はございません。 さらに、かねてから木曽御岳の地質を調査している富山大学並びに
○参考人(永田武君) ただいまのお尋ねにお答えいたします。 これは水蒸気爆発、つまり、温かい火山の中に雨、降水その他による水がたまりまして噴火活動しました場合と、それから本式に地下からマグマ——溶けた溶岩が上昇してまいりますときとは違うわけでございます。私どもは普通の火山の活動は、少なくとも数カ月——二カ月とか、三カ月というものが普通でありますので、統一見解で申しました当分というのは二、三カ月という
○参考人(永田武君) ただいまのお尋ねに対してお答え申し上げます。 いまお話ございましたように、先月二十九日に統一見解を出したわけでありますが、その際に気象庁、名古屋大学、東京大学が調査団を出しまして、主として火山地震の観測をする、その結果を、詳しい火山情報を出すというお約束をいたしております。 私どもは、今月の十九日に在京の幹部会を開きまして、これまでやられました結果を詳しく分析する予定でございますが
○永田参考人 私の個人的な見解でよろしいかと思いますが、私自身は防衛庁に協力していただくことに、喜びこそすれ、決して反対をいたしておりません。ただし、私が学術会議全体を代表するものではございませんので、多分学術会議の南極地域観測特別委員会の委員、つまり南極の端的な観測研究に直接責任を持っている諸君は私とほぼ同じ意見ではないかと思います。
○永田参考人 今三つお尋ねがございましたが、最初の御質問に対してお答え申し上げます。 確かにおっしゃる通りでございまして、私どももいわゆるPRが十分でなかったと思っております。ただ、映画は二次、三次、その後ずっと作っておりまして、第四次の越冬隊までございます。率直に申しますと、非常にみごとな映画でございます。ただ、最初のときは一般に公開されましたが、あとは本部、すなわち文部省が版権を持っておりまして
○永田参考人 私は、本日この委員会で、この前、中曽根先生その他の方々から御質問になりました南極観測の科学的な成果並びに意義等について、和達学術会議議長並びに学術会議南極特別委員会委員長が御説明になりましたことを補足説明するように出てこいということでございましたので、その御説明をいたすつもりでおります。 〔委員長退席、赤澤委員長代理着席〕 お手元に参考資料をお配りいたしたと存じます。この参考資料
○永田参考人 ただいまの御質問に対しましてのお答えは、先ほどお答えいたしましたことと重複すると思うのでございますが、もちろん現地の氷の状況及び気象の状況ということに支配される問題でありまして、それの見通しがどれほどであるかということが入って参ります。で、私は先ほど申し上げましたように、一昨々年が本年程度に悪くて、昨年はややよくて、一昨年は非常によかったということをお話し申し上げましたが、しからば来年
○永田参考人 お答えするのには非常にむずかしい問題でございますが、ただいまお話のありましたように、私個人と申しますよりは、一緒に昨年度及び今年度参りました隊員の諸君のすべてが、われわれの昭和基地を中心とする観測を続けていきたいという非常に強い気持を持っているわけでございます。これは単に日本が、地球観測年はことしで終りますけれども、そのあと勝手にやっていこうというわけではございませんで、御承知の通りに
○永田参考人 御報告をいたします前に、本委員会を代表されまして、委員長から、現地の私あてに大へん御丁重な電報をいただきまして、われわれ大へんありがたく感謝いたします。まずお礼を申し上げたいと思います。 すでに御承知のごとく、まことに残念なことに、また私といたしましては申しわけないことに、本年度の第二次南極の越冬観測隊を継続することは中絶のやむなきに至ったのでございますが、経過はいろいろ内地にも報道
○永田参考人 ただいまの御質問は、宗谷以外に、たとえば随伴船を連れていった方がよりよく観測ができるのではないかという御意見と思いますが、それでよろしゅうございますか。
○永田参考人 ただいまの御質問に対しまして、私はその点につきまして西堀副隊長と意見を異にしておりましたから、その意味でお答えするのが困難でございますが、もちろんアイス・パイロットがおられた方がベターであるという考えは成り立つと思います。しかし今の西堀副隊長の御調査はアメリカの場合でございまして、私は南極の観測に関しましての根本的な考えは、事ごとにアメリカもしくはソ連のごとき非常に大規模なものを範とすることは
○永田参考人 永田でございます。最初にいろいろ準備のときあるいは行動中、ことに帰り道にいろいろ御心配をおかけいたしましたことを当事者の責任者といたしましておわびいたします。 ただいまから今度の予備観測の経過を簡単に申し上げまして、そのあとの私の南極観測の将来の見通しについて、意見を申し上げさしていただきたいと存じます。航海のことにつきましてはおそらく山本宗谷航海長から御報告があることと思いますから
○永田参考人 私の了解しております範囲で御返事申し上げます。 南極地域の観測につきましては、アメリカも一緒になりまして、先ほど御説明申し上げましたように、協力態勢で、つまりICSU、南極委員会の中で相談いたしまして、どういう観測をするかをやっております。ところが観測隊を派遣するということは、各国は思い思いでございます。たとえばアメリカのごときは、率直に申し上げますと、冷凍作戦はむしろ軍の行動であります
○永田参考人 ただいまお話のございましたように、日本の南極地域観測隊が受け持ちます場所は、プリンス・ハラルド海岸付近ということになっております。これはかなり広い範囲でございまして、場所をお示しいたしますが、これが南極の地図でございます。アメリカの空軍で作った地図でございますが、一番信頼できるというわけであります。と申しますことは、実はこの海洋線すらもはっきりわかっておらないのでありまして、違った地図
○永田参考人 ただいま茅先生から一般的なお話がございましたので、私は南極地域観測の現在の計画及びただいままで準備が進行しておりますことにつきまして、概略を具体的に申し上げさせていただきたいと存じます。 委員長、少し地図を使いますのでちょっとそっちへ行ってもようございますか。